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Interviewer 

松尾彩子  

acoの顧客 三十代・アロマセラピスト。以下、マツ。

Interviewee

安孫子雄一

オーナースタイリスト。以下、アビ。

acoのコンセプト

マツ)まずはお店のコンセプトなんですが、一番美容師さんとしてお客さまにこの空間で感じてもらいたいことってありますか。

アビ)感じてもらいたいこと・・(考え込む)
マツ)いきなり難しいですよね・・(焦る)あのー私が個人的に感じたことは、すごく、『話しやすい』『リラックスできる』っていう雰囲気がやっぱり、意識して作っておられるのかそういうお人柄なのか、友だちとかに言われたりしませんか。

アビ)さっきのお客さん、泣いて帰って行かれました。
マツ)えええー!
   ***お客さまのプライバシー情報のため割愛致します***

マツ)なるほど、やっぱり過ごす時間が長いじゃないですか。何度も来たくなるんですよね、ここでの時間が忘れられなくなるというか。
アビ)そうですね、青森からわざわざいらっしゃるお客様もいてくださったり、嬉しいですね。
マツ)ここには他の場所にはないものがなにかあるんでしょうね。忙しい日常からわざわざ時間    

を作って来たいと思うなにか。
アビ)そうですね・・やっぱり空間ですかね。
マツ)安孫子さんがあんまり美容師っぽくないってのもありそうですよね(笑)
アビ)そうかもしれないです。実家の美容室がこんな感じだったのもあるのかなあ。美容室で漬

物が出てきますからね(笑)ご近所が集まる集会所みたいな。常にお客さんがいましたから。

マツ)そういう場所ってなかなか今ないですよね。お店とお客さんの距離が近い場所。
アビ)そうですね、お客さんにとっていろんな形でプラスになるような。例えば「彼女が出来たらいいな」とか「就活成功したらいいな」とか。お客さんが幸せになるような美容室になれたらって考えてますね。どちらかというと、ぼく自身のお店っていうよりお客さんのためのお店だと思います。

マツ)そうですよね、そういう風に思って施術してくださってるのってお客としても感じます。
アビ)自分が自分がっていうよりはお客さんが主役っていう接客のやり方だと思います。
マツ)だからこそここに来ると、自分が大事にされてるってすごく感じますし、ありそうでない空間ですよね。安心感があるっていうか。
アビ)ゆくゆくは漬物出そうかと思ってます。出しませんけど(笑)
マツ)やっぱりスタイリングだけじゃなくて飲み物とかサービスもお客さまに合わせて、選んでもらって…っていう姿勢、対応がそこまでしてるところが特別なんじゃないかなと思い

ます。
アビ)そうですね、シャンプーとかスタイリング剤なんかも、ご自身に合ったものを持ってきてもらっていいですよって言ってるんですよ。
マツ)そうなんですか、めずらしいですね。
アビ)なるべくライフスタイルに合わせるようにしたいなと。
マツ)たしかに、無理せず長時間居られるのはそういう空間だからかもしれないです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建築デザイン的な意味でお店の中で好きな場所
アビ)仕事してると目の前にロゴがあるので、これは見てますね…あとは、木の壁とか…
マツ)この木の壁が可愛いですよね。木目がやさしくて。ほかにこの部分は気に入ってる、とかありますか?
アビ)(鏡の横にある窓を指して)そうですねこれ気に入ってますね、圧迫感がないので好きです。
マツ)たしかにこれがあるとお天気とか、暑そうだなーとかわかりますもんね。
アビ)あとシャンプー台のここにも窓があるんです。
マツ)あーそっちにも窓あるんですね!
アビ)ここからシャンプー中でも外の様子がわかります(笑)
マツ)では敢えてここはちょっとなーってところがあったりしますか?
アビ)言うなら・・トイレのドアです。

マツ)トイレ?

アビ)ドアが軽いんですよねえ。
マツ)トイレの扉の重さを気にしてる人に初めて会いました(笑)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

カウンセリング・カットへのこだわり
マツ)カットに関して、何か特にしていることはあるんですか?
アビ)…まずぼくもわかんないですね。なんでここまで来たか(笑)
マツ)あははは(笑)
アビ)そうなんですよ、いろいろな美容室に行って(技術を)ぬすんできたので…
マツ)そっか、じゃあ自分だけの形ですね。
アビ)そうですね、あとはもうどんどんお客さんに入っていって自分で気づいたっていうのですね。
マツ)なるほど、今の自分が持っているものをカットの技術で出すだけって感じです?
アビ)今までの経験を全部出すって感じです。だから日々、変わっていくとは思います。時代によっても変わっていくんで。
マツ)たとえば「お任せで」って言われたときってどうするんですか?
アビ)「お任せ」って言われたらぼくカウンセリングします。「お任せ」の方にも、好きなスタイル嫌いなスタイルがあるんで。ある程度好みは掴んでやっていきます。
マツ)カウンセリングで出てくる普段のヘアスタイルやそのお客さまの日常のことに関する情報量ってすごいですよね。
アビ)ぼくの場合、ほぼすべて聞いて重要なことはカルテに記入して次回の参考にしています。
マツ)私は安孫子さんに初めてカットしてもらったときのカウンセリングを覚えているんですが、「こんなに、私の髪について知ろうとして下さる美容師さんって初めてかもな~」と

いう気持ちだったんです。これが本当のカウンセリングなんだな・・と。
アビ)ふーん…
マツ)こうやって自分の髪について、聞かれて答えて…の繰り返しで、ちゃんとした、なりたい髪型にしていくものなんだなって、acoに来て初めて知ったんですよね。
アビ)そうなんですね(笑)
マツ)そういうところもあって、なんだか大事にされている感覚が嬉しかったです。
アビ)ぼくは美容室のカルテは病院と一緒と考えているので、カルテは本当にしっかりと書きます。
マツ)たしかに!毎回細かなことまで書いていらっしゃいますよね。
アビ)これはacoのこだわりのひとつかもしれないです。ここまで書いてる人はあまり居ないと

思います。
マツ)そうやってきちんとお客さまの情報が頭に入った形でカットしてくださるから信頼してお任せできるんですね。
アビ)ぼくカルテに書いとかないと、覚えられないので(笑)
マツ)無理ですよ(笑)たくさんお客さんいらっしゃるから。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラー剤へのこだわり
マツ)カラー剤は髪に優しいものを使われているとありますが、acoで染めると独特の香りも残りにくい気がします。
アビ)そうですね、もともと薬剤自体にはほとんど匂いがなくて。色を抜くときの匂いがするくらいです。ぼくが肌が弱いので、弱いものを使っています。ぼくが荒れにくいってことはお客さまの髪や肌にも優しいってことなので。結果的に一生付き合っていくとすると、や
はりアレルギーになりにくいものを使いたいっていう。

 

髪に優しく、効果のあるトリートメント
マツ)こういうオーガニックを推すお店だと、トリートメントも髪に優しいものを、というイメ

ージですが。
アビ)そうですね、トリートメントはやっぱり化学的なものを使って傷んでいるところを補修し
ていくものなので、ある程度その中で肌に優しいもの、そして手応えのあるものを探して

使用しています。手触り、質感に変化が出てさらに自然のものにこだわった製品選びです。

ただ、どんどん新しいものが出てくるのでトリートメントに関しては日ごろからネットで調べたり業者さんにオススメしてもらって常に効果の高いものを選ぶようにしています。オーガニックの製品は自分から調べてメーカーに連絡して取り寄せました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

acoでしか受けられないヘッドスパ
マツ)acoのヘッドスパは本当にめっちゃ気持ちいいですよね。男性の美容師さんだと結構指の力が強いから、ぐいぐいとされるであろう予想に反してあの絶妙な力加減(笑)
アビ)よかったです(笑)強くやれば汚れが取れるわけでもないですし。お客さまの頭皮の硬さに
合わせて力加減は調節しています。あとはヘッドスパ中にリラックスして頂けるように温かいミストを導入していす。汚れを浮かす効果もあります。
マツ)たしかにシャンプー台って寒いときありますね、初めての時温かくて驚きました。ヘッド
スパ中に心がけていることってありますか?
アビ)何よりもリラックス、そして寝てほしいです(笑)そしてその晩も熟睡してほしいって願い
を込めてやってます。
マツ)個人的には香りをこんなに楽しめるヘッドスパはほかにないと思います。
アビ)そうですね、シャンプーだけでなく最後に拭くホットタオルにもアロマのエッセンシャル
オイルを香らせたりちょっとしたことですけど自分が受けて心地よい施術をしようと思ってます。
マツ)そのひと手間が他店との違いであり、その違いに気づいて下さるお客さまがリピートされ
るポイントなのだと感じます。
アビ)そうだったら嬉しいです。ぼくはやっぱり自分が気持ちよく過ごせるからそうしてるって
いうのが大きいですけどね(笑)ひと手間をかけてもそこは妥協したくないんです。

 

                                                                                                                                        2017/09/28

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